【保存版】亡くなったペットちゃんの最強・最善の安置方法をご紹介します。
この記事を読んでくださっている方の中には、今、大切なペットちゃんを亡くされ、ご遺体をどのように安置したらよいのかを調べておられる方もいらっしゃると思います。
かけがえのないペットちゃんとのお別れ。本当に辛く悲しいものがあります。
大好きだった家族だからこそ、最後はごを綺麗なままで見送ってあげたい。
そんな思いに応えるため、弊社でご案内している最善のご遺体安置方法を写真付きでご紹介いたします。
ぜひ参考になさってください。
執筆者
16歳で出家し22年、小坊主から修行し僧侶として18年。2016年にペット葬祭事業を個人事業主として立ち上げ、2020年に法人化。お坊さん兼会社の代表として二足の草鞋を履きながら累計6,000件以上ペット火葬に従事。
2023年に日本初となる冷却・保冷用のペット用棺で特許7175060を取得。 僧侶でありながら、ペットちゃんのご遺体を最適な冷却、保冷する術を模索する研究者です。
ペットちゃんが亡くなってしまったら・・・
多くの方がご存知ですが、ペットちゃんが亡くなってしまった際、まず一番最初にするべき事は、冷却するということです。
特に夏場は要注意ですが、冬場でも室温が高い状態ではご遺体の痛みも早くなります。
では、どのように冷却してあげればよいのか。
まず保冷の為に使用できる代表的な3種類をご紹介いたします。
1.段ボール
2.発泡スチロール
3.木製の棺など
この3つの素材が保冷の際に使われている代表的な材質になります。
このいずれかの箱にご遺体を入れ、冷却用品として中に
- 家庭の氷
- コンビニの氷
- ドライアイスや保冷剤など
を入れご遺体を冷やすようにしてください。
また、ご遺体の痛みは、一般的には腹部などの諸臓器からはじまるとされているため、お腹周りの冷却、そして箱の中の温度を下げるために、多めの冷却用品を入れてあげると安心です。
なお、箱(棺)内の温度は、10℃以下、できれば5℃以下が理想とされていますが、安置する時間にもよりますので、温度の参考目安としていただければと思います。
どの素材の箱が最適なのか。
まず、保冷用品として一番最適なのは発泡スチロール製品になります
「えっ、段ボール箱じゃダメなの?」
そもそも段ボール箱は、運搬・運ぶための紙製の箱。
段ボールはいくらか断熱する素材である事や、価格が安価であるなどの理由から市販のペットちゃん用の棺に多く使われています。
ですが、保冷、冷却に最適な素材ではありません。
段ボールの製品では、ご遺体が傷む下記2大要因を解決できない為です。
まず一つが温度です。
細菌が増殖しご遺体を分解する作用により傷みます。
細菌の増殖を抑える為に、10℃以下と活動しにくい温度まで下げる必要があります。
これこそが冷却が必要な最大の理由です。
段ボール製品の断熱性は実はそこまで高くありません。
そして二つ目の理由が「酸素の供給を断つことができない」ということ。
細菌は増殖する為に酸素を必要とするため、酸素が供給されると細菌の増殖はどんどん進んでいきます。
段ボール製品が不向きなもう一つの理由は、酸素の供給を断つ気密性がない為です。
ご遺体の傷みを止めるには、温度を下げ、酸素を与えない。
この二つが必要不可欠になります。
木製のペット棺は、気密性がないため、実現可能な素材は発泡スチロール製品のみなのです。
調達、確保が難しい発泡スチロール箱
発泡スチロールはホームセンターで購入したり、また近所のスーパーでもらったりと、簡単に手に入りそうなものですが、ペットちゃんのサイズにより実は手に入りにくい場合があります。
今回の記事を執筆するにあたり、近隣の大型ホームセンターへ在庫を調べに行ったところ、2種類 各三つしか在庫がありませんでした。
ペットちゃんが入るサイズに合う発泡スチロールが手に入れば、それにこしたことはありませんが、万が一手に入らない場合は、段ボールで代用し、まずは冷却することを最優先で考えてあげましょう。
また、ペット棺専用ではない以上、おすすめの発泡スチロール素材であっても、段ボールであっても、どちらにもメリット、デメリットがあるため、安置する時間など、目的別に使い分けることをおすすめしております。
そこで、夏場の場合(20度以上)、冬場(20度以下)の場合に、どの素材の箱を用いればよいのかを参考までにご紹介いたします。
※対象のペットちゃんは6㎏未満です。
中型犬、大型犬はご遺体の傷みが大変早いですのでお気をつけ下さい。
パターン①:夏場(保存時間24時間未満の場合)
火葬のご予定が翌日に決まっているなど、安置する期間が1日未満の場合は、段ボールを使用いただく形で問題ございません。
その場合は、まず冷房でお部屋の温度を冷やし(設定温度20℃以下を推奨)、段ボール箱にタオルもしくはペットシートを敷いて頂き、ご遺体を安置します。
次に腹部周りを氷などの冷却材で冷やしてあげましょう。
また、夏場の外気温が高い時期には、急速に冷却してあげると安心です。
それには段ボールと猫ちゃんが接している面にも冷気が伝わる必要があります。
そこで、ご家庭にあるアルミホイルを活用し一工夫。
アルミホイルを段ボールの底に敷き、その上にペットシートやタオルを敷く事で下からも冷気が伝わり、ご遺体を急速に冷やす効果が増大します。
気温、室内温度に応じてご準備いただければと思います。
パターン②:夏場(安置時間48時間の場合)
安置するお時間が約48時間程度の場合でも、段ボール箱を使用いただく形で問題ございません。
安置しているお部屋を冷やし、冷却材の氷またはドライアイスをご用意頂き、適切に交換して頂ければご遺体の傷みを抑えられます。
なお、夏場は建物も熱を持ち、地面からも熱が伝わります。
対策として段ボールを一枚、箱の下に敷いていただくことで冷却、保冷効果を高めることができます。
パターン③:夏場(安置時間48〜72時間の場合)
ご遺体を安置しておく時間が48時間を超える場合、氷の場合は結露による水滴対策が必要になります。
段ボールの素材は紙のため、湿ってしまうとボロボロになってきます。
また、ドライアイスの場合は、補充する為に再度購入が必要となってきます。
そのようなことから、48時間以上ご遺体を安置する場合は、発泡スチロール素材の使用を推奨しております。
パターン④:夏場(安置時間72時間以上の場合)
72時間以上の長時間安置しておく場合、発泡スチロールなど気密性が高い容器で冷却し、温度だけでなく細菌の増殖を阻む酸素の遮断が必要になります。
また、発泡スチロールは、結露の水分などが底にどんどん貯まり、それがご遺体に触れると痛みを進める原因となります。
そのため、一般的に市販されている発泡スチロールを使い、長期間安置しておく場合は、結露などの水分対策が必須となります。
また、機密性が高い箱の場合、ドライアイスは使用できず、氷でしっかり冷やしていただく必要があるため、氷の交換や結露対策などご遺体を守るための対策が必要となってきます。
パターン⑤:冬場の場合
冬場の場合に気をつけなければいけないことは、暖房のきいた暖かい部屋では冷却材なしでご遺体を安置しないことです。
20℃前後の暖かいリビングに安置する場合を除き、15℃以下、10℃以下のお部屋でしたら、冷却材を用意しなくても急激にご遺体が傷む事は基本的にはありません。(ご病気や外傷でご遺体の一部がすでに傷んでいる場合は別になります。)
ただ冬場であっても、まず第一に亡くなった直後には、身体の熱を取る為に冷やして頂きます。
結露、水滴に気を付けて頂きながら、冷却材や氷をお腹周り中心に当ててあげてください。
ご遺体を守るおすすめの保冷方法
※自社商品のPRも含みます。
ご遺体を守るために一番おすすめの保冷方法として、弊社では、ご遺体の保存専用に開発したペット棺を使っていただくことをおすすめしております。
「ペット棺ハナミズキ」は、冷却効率を高めるためのご遺体保存の専用設計で、最後の時間を焦らずにゆっくりとお過ごしいただくことができます。
また、長期間のご遺体保存を可能にするための工夫として箱の底に溝がつけています。
これは、結露や長期間のご遺体安置の際に出る体液や残留する排泄物がそこに溜まってもご遺体に付着されないためとなります。
また溝の間の空気循環により、ご遺体の下にも冷気が回るため、急速冷凍も可能にします。
また、ペット棺をお届けの際の段ボールを下記のようにお使いいただくことで、簡易的なクーラーボックスにすることができます。
①外箱の一部に切り込みを入れます。
(取り出しやすくする為です。)
↓
②ご遺体を納めたペット棺をセット
↓
③箱の形に組み立て
このようにペット棺を更に段ボールで覆うこと事でまず外気温を遮断、段ボールとペット棺の間に隙間ができる事で魔法瓶と同じように2重の遮断が可能になり、より冷却力を保つことができます。
さらに段ボールを下に敷くことで更に断熱できます。
野外で撮影しておりますが、6.4℃と10℃以下の環境になり、お部屋の中の場合は5℃以下まで冷却することが可能です。
このように専用のペット棺は、なるべくご家族に手間がかからない形でペットちゃんのご遺体を安置・保存することに適したものとなっております。
冬場、暖房を使う20℃を超える暖かいご家族様が過ごすリビングでも、ペットちゃんが旅立つ日までしっかり冷却しながら最後の時間を過ごす事ができます。
いざというときのため、ペットちゃん専用の棺「ハナミズキ」というものがあるということを知っておいていただければお役に立てていただけることと思います。
特別編 中型犬、大型犬の場合
本ページで今まで紹介してきたのは、小型のペットちゃんのご遺体保存の方法でした。
しかしペットちゃんの中には、中型犬、大型犬もいます。
ですが、中型犬、大型犬の冷却は非常に困難です。
その理由は「質量が大きい為、家庭でご用意できる冷却材では間に合わない」ためです。
例えば40℃の10リットルのお湯にどれだけ氷を入れれば10℃以下に出来るでしょうか?
質量が大きいとは、それだけ冷やすための大きなエネルギーが必要になります。
10㎏の体重なら氷は最低でも10㎏
30㎏の大型犬となると30㎏の氷を最低でも用意できないとまず急速に冷却できません。
その間、細菌が増殖しご遺体を急激に痛めてしまう事になります。
10㎏、30㎏と大型犬になってくると段ボールや発泡スチロールでは強度不足の問題が発生します。
氷などの冷却材も合わさると荷重に耐えられません。
木製の棺に納めて、ドライアイスで徹底して冷やすしかない訳です。
こうなると高額な費用が発生します。
では、冷却する予算はどれくらいのでしょうか。
1.5㎏までのペットちゃんでしたら、有名通販サイトの段ボールでも収まります。
そこに冷却するために市販の氷をコンビニやドラックストアなどで購入すると一つ500円未満です。
2~3日の場合、交換用の氷をご購入して頂いた場合は2,000円未満です。
発泡スチロールの場合は、まず発泡スチロール代(約2,000円)がかかります。
冷却、保冷効果が高い為に氷を買い替える頻度は落ちます。
(氷代 約3,000円~4,000円)
ドライアイスを使用する場合は、1~2日分の目安でドライアイス5kg約5,000円ほどです。
3~4日の場合は10㎏程度が必要量となるため、おおよそ10,000円ほどの費用がかかることになります。
ペット棺は高い!?
※PRを含みます。
弊社のペット棺は、「ペット棺ハナミズキ公式サイト」で販売しております。
価格は、ペット棺とお布団セットで9,800円(税込)。
冷却材を含めると11 ,000円ほどになります。
しっかり、急速な冷却と長期的な保冷ができる事。そして何より、綺麗にお飾りができ、棺として最愛のペットちゃんを送る葬具になります。
この記事でも、段ボールでの保存方法をご紹介してきましたが、実は、段ボールの場合は灰が大量に残ってしまう為、棺に納めた状態では火葬できません。せっかく綺麗にお飾りしても箱から取り出して火葬します。
(段ボール製のペット棺も同様となります)
通常の発泡スチロール箱の場合は灰は残りませんが、煙が出やすいため、これもまた火葬が出来ません。
ダイオキシンなどの有害物質は出ませんが、炭素を多分に含むため、不完全燃焼となり煙が出てしまいます。
ご紹介した弊社のペット棺は、日本で唯一特許を取得したペット棺で、特殊な素材を採用し、火葬の際も煙が出ず、灰も残らない、人と同じように出棺できるペット専用棺です。
ハナミズキのペット棺でしたら長期保冷だけでなく、ペット棺と2,600円相当のお布団もセットになっております。
最初に棺の代金はかかりますが、ドライアイスは必要なく、綺麗にペットちゃんの最後を飾る場合、すべてにかかる費用としてハナミズキの商品は最安値だと自信をもって紹介しております。
まとめ
最良の手段は、目的となる安置する日数と季節、時期で大きく変わります。
少しでも参考にして頂き、ペットちゃんとのお別れに活かして頂ければ幸いです。
もしペット棺が必要な方はご購入頂き、また、不要な方はこのサイトを見て頂くだけでも大変ありがたく思っております。
ペット葬祭ハナミズキとペット棺とお布団をセットにしたセレモニーを全国で展開すべく活動しております。
現在 北海道、奈良県、大阪府、広島県、兵庫県、徳島県と6都道府県8エリアで活動しております。
(※兵庫、徳島は現在HP準備中)
ご興味ありましたらお近くのペット葬祭ハナミズキにぜひご相談ください。
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