【ペット葬儀会社が解説】ペット火葬のための費用:適切な包み方ガイド

ペットちゃんが亡くなり、ペット葬祭業者に費用をお支払いする際、どのようにお渡しするべきか。

この一見どうでもよいようなご質問ですが、実は結構ご質問をいただくことが多い心配事なのです。

きちんと封筒に入れてお渡しするべきか、お金を包まずそのまま渡してもよいものなのか。

本記事では、そんなお悩みを現役ペット葬祭業者の観点から“正直”に解説いたします。

執筆者紹介

16歳で出家し22年、小坊主から修行し僧侶として18年。2016年にペット葬祭事業を個人事業主として立ち上げ、2020年に法人化。お坊さん兼会社の代表として二足の草鞋を履きながら累計6,000件以上ペット火葬に従事。

2023年に日本初となる冷却・保冷用のペット用棺で特許7175060を取得。 僧侶でありながら、ペットちゃんとの最後のお別れのお手伝いをしています。

お金は包んで渡すべき!?

A. 結論、包んで渡す必要はありません

いきなり結論から申しますが、ペット葬儀費用は包んでお渡しする必要はありません。

私自身、僧侶という立場からペット火葬にも従事しています。そのような立場のため、お金を包んでご用意して頂く機会が一般的な火葬スタッフさんよりは多いかと思います。

そんな私の感想ですが、「料金を包む必要はない」と考えています。

それはなぜかというと、完全に密封された場合、“その場で中に入っているお金が確認できないことがあるから”です。

「なんだ・・・そんなことか・・・」と思われる方もおられるかと思いますが、実は最後のお別れをする立場として非常に大きな問題なのです。

もちろん、封筒の中身をお客様と一緒に確認できるのであれば、問題ありません。

しかし、状況により封筒に入れた状態で費用をお預かりし、その場で確認できない場合があります。

かといって、封をされた封筒をバリバリ破って確認するのも不細工であり、悲しみの場にそぐわないです。

今まで一度も不足した料金を渡された事はありませんでしたが、逆に寸志(お心付け)として料金と一緒に多めに納められた事は多々あり、料金を間違えていないかお客様にご連絡する必要が出てきます。

料金トラブルになりかねないし、かといって封をされた封筒をバリバリ破って確認するのも不細工であり、場にそぐわないです。

最愛のペットちゃんとご遺族様のお別れの場をお手伝いするなかで、台無しにしかねない如何なるトラブルも徹底的に避けたいというのが、ペット葬祭業者である私どもの思い。

スマートな精算として、現金をそのまま渡して精算も全く問題ないのですが、もし抵抗がありましたらちょっとした封筒に納め、封はしない形が料金トラブルを防ぐ最善の方法であると考えています。

ペット葬儀 寺院供養の際は!?

A. お布施の場合、封筒に納めてお渡ししましょう。

ご縁のあるご寺院でのご供養をお願いする場合、お布施としてお渡しする場合は、封筒に「お布施」と書いてお渡しする形が良いでしょう。

ご寺院の中には、現金をそのままお渡しされるのを嫌がられる方もおられますし、やはりお布施は丁寧にお包みした方がよろしいかと思います。

ただ、ペット葬を行なっておられるご寺院には、料金をホームページ等で提示し、サービス料または利用料としている場合もあるかと思います。

そのような定価が明確化されている場合は、白い封筒でご供養や葬儀のお金を納めてお渡しし、その場で「中身の確認をお願いできますか」と一言添えていただければ、両者でその場で確認でき、後々のトラブルを防ぐことができます。

ケースバイケースではありますが、封筒に入れて封をしないという方法、すなわち、お渡しした金額の過不足をその場で確認できる形にすることが、葬祭関連の場合のお金のやりとりには最良の方法であると考えています。

寸志・謝礼が渡した方が良いのか?タイミングと相場は?

A. 特に渡さなくても良いと思います。

海外でいうところの「チップ」にあたる謝礼やお心付け。

必ずお渡ししなければいけないということは全くありません。

ご家族のお気持ちとして、しっかり対応してほしい、終わった後の感謝のお気持ちとして、些少の金額をお包みしお渡しすることは担当したスタッフも喜ぶことと思います。

ただ、重要なことは、貰う貰わないで扱いが変わるようなスタッフに最愛のペットちゃんを預けるべきではありません。

残念なことに、ご家族の気持ちを考えずただ事務的にいい加減な仕事をする会社・スタッフがいることも事実。

凄く丁寧にして貰って嬉しかった感謝の謝礼なら最後に渡してあげると良いかなと思います。

私個人としては、最初に渡されると「本当に頼みますね」とご家族様の不安な気持ちからの思いなんだなと判断しています。

逆に最後に渡されると「喜んで貰えたのかな」感謝の気持ちと受け止めています。

また、お心付けの相場ですが、今まで私がいただいたお心付けは1,000円、2,000円、5,000円、10,000円でした。

また、現場でお手伝いさせていただく身として、案外嬉しいのが、栄養ドリンク、 お茶、ミネラルウォーター、缶コーヒー、スポーツドリンク です。

「熱いから飲んで下さい。」「寒いのでどうぞ。」

金額云々よりこちらも気遣って頂けた好意が嬉しかったりします。

何気におすすめなのが、ちょっとお高めの栄養ドリンクです。

ちょっとお高めの栄養ドリンクってなかなか購入する機会はないかと思います。

そこでコンビニなどで買えるちょっとお高めの栄養ドリンクはインパクトと実用性は高いです。

何気に、疲れているスタッフが多い業界ですので喜ばれる人は多いかも知れません。

まとめ

葬祭業に関わる中で、お客様からいただくお問合せが多いのが、今回のお金のマナーや作法です。

身近な方のお通夜、お葬儀などでも悩まれることが多いこのお金の問題。

なんて書いたらよいか、どんな封筒にお包みすればよいかなど、人の場合は宗派によって変わることがありますが、ペットちゃんの場合は、今回の記事を参考にしていただければ全く問題ございません。

大事なことは、お金の過不足は必ず問題になると認識しておくこと。

また、利用料金以外の謝礼やお心遣いについては、大変嬉しくありがたく思う反面、ご遺族の皆様におかれましては、スタッフへの気遣いより、最愛のペットちゃんとの最後のお別れを大切にしていだだきたいと思っております。

何かお困りのことがございましたら、ぜひお気軽にお近くのハナミズキへお問合せください。